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(無題)

 投稿者:天流星  投稿日:2013年 8月27日(火)19時21分31秒
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  一陣の風

気怠い夏の夕暮れ 気まぐれに選んだ 今年の春と夏の詩を鞄に押し込んで
久しぶりに何度か通った ジャズクラブのドアを開けた

偶然俺の拙い詩を 読みたいというミュージシャンに出会った
今年の春と夏を そのまま紙に落とした だけのもの

楽器はアルトサックス でもずいぶん長い間 吹いてないと
どこかに籠って 夢想を繰り返していたそうだ

詩の束を手に取って ずうっと眺めて 最後の詩に目を止めた
桜の春を筆に滑らしただけ 普段の景色を詩にしただけのもの

一陣の風が花びらを 天空に染めた瞬間
花の妖精が 恥じらいながら舞い降りて 春の終わりを 告げた

それは ただ一陣の風 それはまさに一陣の風
天空を染めた 鮮やかな桜色 季節の終わりの夢舞台

ふと我に返ると サックスの音色が 静かに流れ 漆黒の空間を漂っていた
最初の曲目は 枯葉 舞台(ステージ)は 春から夏を通り過ぎ 秋に移っていた 
 
 
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