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断酒会に入会した頃

 投稿者:はるっぺ  投稿日:2010年 1月 6日(水)19時27分57秒
返信・引用
  東京断酒新生会機関誌4月号・第335号(平成9年4月1日)掲載
                           江戸川断酒会 高橋 春雄
 初めて参加する江戸川断酒会例会場の勤労福祉会館に来た。
受付の職員にあいさつもしないでエレベーターの前に立つ。その時の自分は、成増厚生病院に入院して二カ月と十日の身体、どこから見ても一般の生活人とチョット異なる姿でであることは間違いない。外は蒸し暑く、顔から玉の汗を流し、頭髪は伸び放題だ。
 「上に行っても誰もいませんよ…。」と、怒ったような声で女性職員が近寄ってきた。
返事もしないで、バツの悪さもあってトイレに入ったが、どうしてよいかわからない。
数分過ぎたころ数人の声。顔を合わせるタイミングがよかったのか先方から、「断酒会の人ですか?もうすぐ会長が来ますから、一緒に上へ行きましょう」と、声をかけられた。その声の主が誰だったのか全く覚えていない。
 会場はテーブル、イスを並べ終えるころだった。あらかじめ席が決まっているかのように会員さん達が席に着く。「八木会長さんが来て後で紹介があるので、ここに座っていて下さい。」と言われ、自分も席に着いた。その時の席が今日まで続いているわけです。

 今にして思えば、初めて参加した断酒会の例会にも関わらず、平常の気持ちでいられたのは、大勢の会員さんの中に、病院のグランドでソフトボールの練習をされていた顔見知りの人がいたことが幸いしたと思っています。
 翌月七月三日の第一例会で日程表を受け取り、自分なりの例会日程が組めた。住所と地図を頼りに例会通いが始まったが、地下鉄を乗り換えることなど経験しないことから迷うことも多く、片道一時間半~二時間かかって例会開始ぎりぎりにたどり着くことが多かった。ある会場では、受付近くの席までふさがっていて、あっけにとられたこともあった。
 真夏の暑さの中、汗を拭う余裕もなく指名された時など、言葉が出てこない、ただ名前を名乗るだけだった。そんな状態で例会通いがはじまったが、不思議なことに苦痛や不安感はなかった。それより、どうしたら例会場に早く行けるか、ベットの上で地下鉄の路線図を見ながら乗り換え駅など確認したものだ。もちろん運賃が安く済む路線を…。
 そんな気持ちになれたのも、八木会長から、「断酒会に入会するのは慌てないでいいから、自分でよく考えて決めて下さい。」と、言われたことにあると思う。その時は何気なく「はい」と答えたが、時間が過ぎて考えるとなんだかよくわからない。わからないながらも会長の表情、言葉の響きから何か奥深いものが感じられた。自助グループについて知識の浅い自分だが、病院のプログラムから受ける知識とどこか違う何かがあることを感じた。
 第二例会は七月二十七日だった。土曜日のせいか参加される方が大勢だ。出足も早い。そんな雰囲気の中で入会手続きを済ませた。いくら入院中でも見学のままでいいはずがない。
竹の子だって自分から皮をはぎながら高く地上に伸び、立派な若竹に成長している。
 これからは大勢の人と一緒になれるんだ。本部例会にも行ける。地域ごとに開催される様々な行事にも参加できる。心の底にあった遠慮、劣等感も関係なくなる。毎日どこかである例会に出席すれば新しい何かを感じとることができる。過去二十数年間味わうことができなかった真の実像を見ながら語り、聞くことができる。四季折々に咲く街路樹、花に語りかける心も戻ってくるかも知れない。
 今は四畳半のアパート生活をしているが、自分に合っている広さだ。
単身住まいで、今こうして楽な気持ちで文章を書けるのも、徐々に気持ちが安定してきているせいかもしれない。今年は、入院する前に見ることができなかった梅、桜の花を遠くから眺めたい気持ちです。
 

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